日本において個人金融資産に対する株式（株式投資信託を含む）のウェートは、欧米のそれと比較すると非常に低い状態のままであります。リスク・リターンに対する認識や長期的視点での資産管理に対する認識等が投資家に十分浸透していない事が理由の一つと考えられます。また、リスクを取りながらそれを十分に分散させることによって、安定的な資産形成を目的とする投資手法そのものの提供が、欧米に比べると圧倒的に少ないことも一因であると思われます。こうした中、これまで欧米のヘッジファンドや日本においては外資系証券、国内大手証券の自己売買部門を中心に行われてきた投資手法を、投資顧問業として日本国内で広く一般に提供することにより、資産の長期的視点での形成、日本の証券市場の健全な発展に寄与することを目的として設立いたしました。
日本の社会、投資家から十分な信頼を得るために、日本における金融商品取引法を遵守し、拠点を日本国内に置くことにより企業自体に対する透明性が高まるものと考えます。さらに独立系として存在することにより、顧客ニーズへの敏速な対応、支配されない自由な経営理念の創造、投資判断の中立性がより担保されると考え、これらが企業に対する透明性をさらに高めることになると考えております。
同種の経営理念のもと活動する同業他社が多数出現し、お互い切磋琢磨できるような環境が整えば、投資家からの業界全体への信頼は向上するものと思います。いずれ一般的な個人が長期的な財産形成の一環で、安心して気軽にファンドを購入できるような時代が日本において到来してくれることを願い、将来弊社がその一役を微力ながら担えることができればと思います。
